英検は日本で広く受けられている英語検定試験であり、多くの人が英語力を証明するために受験しています。私もその一人で、これまでに英検を何度か自分自身も受験し、子どもたちも受験してきましたが、英検(従来型)と同じ資格が得られる「S-CBT(Computer-Based Testing)」形式の方が良いと私は個人的に思います。特に、S-CBTは従来の紙ベースの試験と比べて、さまざまな点で優れていると感じています。ここでは、私の個人的な経験をもとに、S-CBTがなぜ良いのかについてお話しします。
子どもたちも使いやすい試験形式
まず、S-CBTは小学生高学年くらいから十分に使える試験形式だと思います。現代の子どもたちは、学校や家庭で早い段階からパソコンに触れる機会が多く、マウス操作やタイピングに慣れている場合がほとんどです。そのため、S-CBTの試験形式も問題なく対応できるでしょう。むしろ、鉛筆で答案を書いたり、マークシートを塗りつぶしたりするよりも、PC上での操作の方がスムーズに感じる子どもも多いのではないかと思います。
1日で試験が完結する便利さ
S-CBTの最大の利点の一つは、試験が1日ですべて完結する点です。従来の英検では、リーディング、リスニング、ライティングの試験が行われた後、別日にスピーキング試験(面接)が行われます。この別日に再び試験会場に行く手間や時間を考えると、1日で4技能すべてを測定できるS-CBTは非常に便利です。特に、忙しい日々を過ごしている人や遠方から受験に来る人にとって、1回で全てが完了することは大きなメリットです。子どもが小学生の時に付き添いで試験場まで連れていき、面接を受けている時間は外に出てどこかで時間を潰す、というのを何回かしました。終わり時間に会場で待っていると自分と同じ理由で子ども待ちの大人がたくさん会場前に立って待っているのを見て、「頑張っているよなぁ」と思ったりしました。(笑)
3. 試験会場の選択肢が多い
また、S-CBTでは試験を受ける場所を自分で選べるというのも大きな利点です。従来の英検では、エリアごとに指定された会場で受験する必要があり、運が悪ければ自宅から遠い場所になることもあります。しかし、S-CBTでは自分の都合に合わせて、比較的近い場所を選んで受験できるため、交通費や移動時間の節約にもつながります。
4. 面接官がネイティブである安心感
個人的にS-CBTで最も良いと感じた点は、面接官がネイティブの英語話者であることです。以前、子どもたちが従来の英検で面接を受けた際、日本人(だと思う)面接官でしたが、その方の日本語アクセントが強く、何を言っているのか理解しづらい(できない)と言っていました。普段から欧米のネイティブ英語に慣れている子どもたちにとって、この状況は確かに難しいなと思いました。特に小学生や中学生にとって、強いアクセントのある英語を理解することに重きを置く必要はなく、むしろ普段から聞き慣れているネイティブ英語で面接を受けた方が、自信を持って受験できると思います。ダイバーシティの環境で働いている大人なら、アクセントの強い英語も理解できた方が良いとは思いますが、子どもには必要はないです。
5. コストパフォーマンスの良さ
また、S-CBTで一度に試験が完結することで、何度も試験会場に足を運ぶ必要がなくなり、交通費の節約にもつながります。試験費用そのものも決して安くはないため、1回で合格できるような試験形式は非常に魅力的です。特に、子どもたちにとっては、ネイティブの面接官とのやり取りの方が受かりやすいと思いますし、コスト面でも効率的だと感じます。
6. 柔軟なスケジュールと操作性
S-CBTは原則として毎週土日に実施されているため、受験者は自分のスケジュールに合わせて受験日を選べる点も非常に便利です。また、問題内容がPC画面上に表示され、スピーキングはマイクに向かって話すという形式も、従来の紙ベースの試験に比べて操作が簡単で直感的です。リスニングやリーディングもマウス操作で進めるため、鉛筆で塗りつぶす手間が省け、時間の節約にもなります。さらに、ライティングも筆記とタイピングのどちらか好きな方を選べるため、自分の得意な方法で回答できるのも良い点です。当時中学生だった子どももS-CBTの方が全然良いと言っていました。
結論
私の個人的な経験から言うと、S-CBT形式の英検は、従来の試験形式に比べて多くの利点があります。特に、時間の節約、交通費の削減、面接官の聞き取りやすさなど、受験者にとって非常に便利で効果的な試験形式だと感じます。今後、英検を受験する際にどちらの形式で受験するか迷っている方には、S-CBTを選択することをおすすめします。
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