友達に真実は伝えるべき?

Mellowの生活

「認知症とアルツハイマーは別物なんですって」

玄関先で会った近所の方と話している時に出たフレーズ。

お年は多分、70代。

自分の親もいつなるかも分からないので、予備知識として調べてみようと思った。

近所のMさんのお話

彼女は多分70代後半くらいだろう。

とても良い人だが一度顔を合わせると、30分以上は立ち話になってしまうので私は極力顔を合わせないようにしている。

その彼女と先日数ヶ月ぶりに立ち話をした。

旦那様は数年前に定年退職をして、夫婦2人で暮らしている。

毎回会うと、お互いの近況や家のことなどを話していたのだが、今回はほとんどが彼女のお話で私はほぼ聞き役だった。

内容は高齢者に関することに一環していた。

彼女自身も高齢者なので話すことや関心事も高齢者関連になるのは自然だと言える。

しかし今回は私の子どもの状況などこちら側の事を聞いてこなかったので、よっぽど話したいことがあったのだろう。

友達の認知症に気づいても言えない

Mさんによると、友達とお出かけをする約束をしていたのに、友達が6回ほどその約束を忘れてしまったという。

私も約束や待ち合わせなどは忘れることがたまにあるから、誰にでもありそうだが認知症を疑うにはやはり期間や時間が関わっているようだ。

約束の前日に話したのに、当日になったら忘れているなどがそうらしい。

Mさんは、友達が認知症の疑いがあるけど決して本人には言えないという。

それはやはり傷つけたくないからだ。

こういうことは、家族が気づいてあげて早く病院に連れて行ってあげてほしいと切実に言っていた。

認知症が進んでいく友達を見るのも嫌だが、本人に伝えるのも無理なのだそう。

それは友達を想っているからこそ言えない、ということでもあるが、その友達が果たして認知症だった場合に誰も気づかずに放置していたらどんどん症状が悪化してしまって、最終的にはその友達と楽しくお出かけできる期間が短くなる可能性もあるのでは、と思った。

私だったら大好きなお友達の物忘れを何回も目の当たりにしたら、何かしらコメントすると思う。

と、口では言うのは簡単で実際に自分が高齢者になってみてお友達がそのような状況になったときには自分の感情がどうなるかは分からない。

少しプライドが高めのお友達だったら認めようとしないだろうし、それを相手に伝えることで友情関係が壊れるかもしれない。

相手に認知症の疑いがあることを言うべきか言わないべきかは、その状況になってみないと分からないというのと、相手の性格にもよるだろうなと思った。

認知症とアルツハイマーは別物

Mさんによると、認知症は早期発見だと薬で症状を和らげることができるが、アルツハイマーは症状を遅らせることが不可能だという。

自分の親はまだ元気だと思っているが、いつ何が起こるか分からないので予備知識として頭に入れておこうと思う。

調べてみると、認知症とは認知機能の低下を特徴とするさまざまな疾患を総称する言葉であり、アルツハイマー病はその中で、最もよく見られるタイプの疾患である。

認知症とは

脳内の異常な状態によって、認知機能(思考、記憶、知覚など)が低下する病気のこと。

認知症の症状には、認知機能の低下、行動や精神変化、痴呆などがある。

アルツハイマー病とは

脳内に特徴的な損傷を受ける神経変性疾患のこと。

この疾患は、概ね高齢者に見られ、症状として認知症(認知機能の低下)、行動および精神変化などがある。

世界保健機関(WHO)によると、認知症の人の60~70%がアルツハイマー病を患っていると推定されている。

認知症とアルツハイマー病の治療

他の疾病と同じように、発見が早ければ早いほど、治療のための選択肢が増え、よくなる可能性が高まる。

認知症によっては、その原因を治療できるものもあるそうだ。

アルツハイマー病のような認知症も治療は可能だが、元通りに完治するわけではない。

FDA(アメリカ食品医薬品局)が承認したアルツハイマー病の新薬は、軽度の認知症であれば効果があるが、少しでも症状が進むと効果がなくなるそうだ。

早期発見がかなり重要そうだ。

認知症とアルツハイマー病の防止

アクティブな生活を心がける。体もアクティブに、頭もアクティブに、近所の人や友人たちとのお付き合いもアクティブに。

そうすれば心血管に潜む認知症の危険因子を減らすことができるという。

認知症の危険因子には他に肥満、高血圧、血糖値があるので体の状態をチェックし、これらの危険因子を改善するよう心がければ、リスクを減らすことができそう。

これは誰かに言われてするようなものではない。

全て自分次第ということだ。

危険因子を減らすために、この全てアクティブにするという生活をいったいどれだけの人ができるのだろう?

特にこれをしたからって認知症にはならないという保証があるわけではないので人によっては難しいだろう。

現に私の父は最近の散歩をかなりサボってしまっていると言っている。

本気で犬を飼わせようか私は考えている。

まとめ

認知症になりたい人なんて1人もいないはずなので、効果的な薬が開発されるのを待つよりかは後に苦しむ可能性を少しでも低くするために、いまできることは何でもするのが賢明だろう。

身体が昔のように動かない、腰が痛いなどの不調が出てきてもアクティブに…というのは酷な気がするが、それでもアクティブにしようと努力する人と辛いからあまり動かない人の運命は見えない線で分けられて行くような気がする。

とりあえず今のところ自分と夫の両親は認知症でもなく、介護も必要でもない状態なので感謝している。

父はとにかく昔の旅行の楽しかった思い出話などはかなり詳細に覚えているし(こちらが忘れていることも)、母はパートで忙しくしているのでこちらからは様子を伺うコミュニケーションを忘れないようにしようと思う。

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